相生古こぼれ話第63回「松崎清泉」

第62回「城山の鯖大師」に引き続き弘法大師にまつわるお話です。。

この地の守護神は龍神の化身のうわばみなのですが、だだをこねた感じが面白いです。

【引用:相生市教育委員会発行「相生ふるさと散歩」、棚橋純子著「ふるさと相生つれづれ草」】

~sakki談~

場所はスクリューがある「野瀬公園」の山側にあります。すこしおどろおどろしい感じがまたいいですね。

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相生いにしえこぼれ話第63回「松崎清泉」

国道250号線沿いにある野瀬公園の駐車場の近くに「松崎清泉(まつざきせいせん)」がある。今は涸れているが、かつては水が湧き出ており磯部を通る人々や、舟人(ふなびと)の水の補給地として貴重な存在であったという。

昔、弘法大師が室津に立ち寄ったとき、夢の中で「これより西に清い水がある」と仏さまに教えられ、翌日この清水を見つけた。舐めてみると口では言えないほどすがすがしかったので、喜びのあまり、

 法性(ほっしよう)のむろの戸ほそをたちいでて

                 さとりをひらく花川(はなかわ)の水

と、うたい、そばにあった石に書きつけて、ここを去った。それを知った村人は石の字が消えないように彫り付けて大切にした。しかし、その後の地震で、その石は沈んでしまったという。守護神は龍神の化神(けしん)であるうわばみといわれている。

祀られている「八大龍王神」には次のような話がある

ある時、この地の磯辺に住んでいた女性の枕元に龍神の化身が現れ、「千年前からこの地に八大龍王神を勧請(かんじょう)するように告げているが誰も悟ってくれないのだ。」と告げたため、八大龍王神を祀ることになったといわれている。

相生市教育委員会発行「相生ふるさと散歩」と棚橋順子著「ふるさと相生つれづれ草」より引用しました

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